ダイアグコードとは?

スイフトスポーツに限らず、近年の車両のECUはセンサーからの各信号を監視し、異常を検出するようになっている。

異常を検出すると、異常が発生時点のセンサーからのパラメータをメモリに記憶し、消去作業を行うまで保存される。

すなわち、その異常発生時の車速等が記録されており、診断端末から確認することが出来る。一部クレーマーの虚偽の申告も、このデータを見れば一目瞭然。かつ、その時の状況再現も可能といえる。

ディーラーにおいてはそれらのデータを容易に確認できる端末があるが、我々ユーザーは単に発生している異常をコード番号から確認することができる。

自己診断機能が異常発生時に記憶するパラメータ
水温
吸気管絶対圧
点火時期
吸気温
スロットル開度
エンジン回転数
空燃比補正率
空燃比学習補正率
空燃比フィードバック制御状態
車速
吸入空気量
フューエルレベル
エンジン負荷

ユーザーがダイアグコードを確認するには、車両のダイアグノーシスコネクタに接続するタイプの機器を接続する。ダイアグノーシスコネクタに接続するマルチメーターが市販されており、それらにダイアグノーシスコードを調べる機能を持つ物がある。実際異常検出となった場合、スイフトスポーツはエンジンチェックランプが点灯する様になっており、その時点で検査すると良い。勿論正常時は「異常なし」のコードが表示される。

ダイアグノーシス機能付マルチメーター一例
BLITZ(ブリッツ) R-VIT i-Color (アールビット アイカラー)
BLITZ(ブリッツ) R-VIT i-Color (アールビット アイカラー)
トラスト グレッディ インテリジェントインフォメーター
トラスト グレッディ インテリジェントインフォメーター

管理人はDEFIの3連メーターを付けてはいるが、サブモニタとしてインテリジェントインフォメーターを運転の妨げにならない場所に取り付けてある。水温・油温・油圧の他に電圧の監視(電子機器が多いので)も必要な為。

ダイアグコード一覧表

エンジンチェックランプが点灯するようなことがあれば、まずはダイアグノーシスコードで確認する。下記に示すダイアグノーシスコード一覧表で確認する。
※整備解説書から抜粋
※各診断内容については明記しません

ダイアグコード 診断項目
0000 正常
P0010 OCV系統異常
P0011 VVT進角異常
P0012 VVT遅角異常
P0031 フロント空燃比センサーヒータ系統Low異常
P0032 フロント空燃比センサーヒータ系統High異常
P0037 リヤ空燃比センサーヒータ系統Low異常
P0038 リヤ空燃比センサーヒータ系統High異常
P0102 エアフロメータ系統Low異常
P0103 エアフロメータ系統High異常
P0107 プレッシャセンサ系統Low異常
P0108 プレッシャセンサ系統High異常
P0112 吸気温センサ系統Low異常
P0113 吸気温センサ系統High異常
P0117 水温センサ系統Low異常
P0118 水温センサ系統High異常
P0122 メインスロットルセンサ系統Low異常
P0123 メインスロットルセンサ系統High異常
P0134 フロント空燃比センサ不活性
P0140 リヤ空燃比センサ不活性
P0171 空燃比リーン異常
P0172 空燃比リッチ異常
P0222 サブスロットルセンサ系統Low異常
P0223 サブスロットルセンサ系統High異常
P0327 ノックセンサ系統Low異常
P0328 ノックセンサ系統High異常
P0335 クランク角センサ系統異常
P0340 カム角センサ系統異常
P0350 点火信号系統異常
P0401 EGR流量低異常
P0402 EGR流量高異常
P0403 EGRバルブ作動不良
P0443 キャニスタパージVSV系統異常
P0462 フューエルレベルゲージ系統Low異常
P0463 フューエルレベルゲージ系統High異常
P0480 ラジエータファン系統異常
P0500 車輪速情報異常
P0532 冷媒圧センサ系統Low異常
P0533 冷媒圧センサ系統High異常
P0601 ECM内部異常(メモリエラー)
P0607 ECM内部異常(電子スロットル関連)
P0620 ジェネレータ制御信号系統異常
P0625 ジェネレータフィールドモニタ信号Low異常
P0626 ジェネレータフィールドモニタ信号High異常
P1501 電流センサ系統Low異常
P1502 電流センサ系統High異常
P1603 CAN通信 ATデータ異常
P1674 CAN通信 バスオフ異常
P1675 CAN通信 送信異常(EPI)
P1676 CAN通信 受信異常(AT)
P1678 CAN通信 受信異常(BCM)
P1685 CAN通信 受信異常(ABS)
P2101 スロットルモータ駆動回路異常
P2102 スロットルモータリレーOFF異常
P2103 スロットルモータリレーON異常
P2111 スロットルバルブ開異常
P2119 スロットル開度合理性異常
P2122 メインアクセルセンサLow異常
P2123 メインアクセルセンサHigh異常
P2127 サブアクセルセンサLow異常
P2128 サブアクセルセンサHigh異常
P2135 スロットルセンサ特性異常
P2138 アクセルセンサ特性異常
P2228 大気圧センサ系統Low異常
P2229 大気圧センサ系統High異常

フェイルセーフ制御一覧表

ダイアグコードで異常を検出した場合、異常に関わる機能を制御する。発生したダイアグコードによって、次の表の制御がかかる。

ダイアグコード フェイルセーフ制御
P0010 VVT制御停止
P0037 P0038 リヤO2センサフィードバック停止
P0102 P0103 スロットル開度とエンジン回転速度から吸入空気を推定・VVT制御停止
EGR制御停止・キャニスタパージVSV制御停止
P0107 P0108 吸入空気量から圧力を推定
P0112 P0113 吸入空気温度を20度として制御・空燃比フィードバック停止・VVT制御停止
EGR制御停止・ISCフィードバック停止
P0117 P0118 冷却水温度を80度として制御・ラジエータファンHI駆動・空燃費フィードバック停止
VVT制御停止・EGR制御停止・ISCフィードバック停止
P0122 P0123 スロットルモータリレーをOFFし、デフォルト開度に固定
規定回転速度でフューエルカット・空燃比
P0134 VVT停止・空燃比フィードバック停止・キャニスタパージVSV制御停止
P0140 リヤO2センサフィードバック停止
P0171 P0172 キャニスタパージVSV制御停止
P0222 P0223 スロットルモータリレーをOFFし、デフォルト開度に固定
規定回転速度でフューエルカット・空燃比フィードバック制御停止
P0327 P0328 ノック制御停止
P0335 P0340 VVT停止・ノック制御停止・規定回転速度でフューエルカット
P0350 異常発生側び噴射を禁止
P0401 P0402 EGR制御禁止
P0500 VVT制御停止・ISCフィードバック停止
P0607 スロットルモータリレーをOFFし、デフォルト開度(6度)に固定
規定回転速度でフューエルカット
P0625 P0626 アイドルアップ制御
P1501 P1502 ジェネレータ発電制御停止・アイドルアップ
P1674 P1675 キーレススタート機能停止
P1676 ATシステムとの協調制御を禁止
P1678 A/C制御停止
P2101 P2102 スロットルモータリレーをOFFし、デフォルト開度に固定
規定回転速度でフューエルカット
P2103 規定回転速度でフューエルカット
P2111 デフォルト開度に固定・規定回転速度でフューエルカット
P2119 スロットルモータリレーをOFFし、デフォルト開度に固定
規定回転速度でフューエルカット
P2122 P2123
P2127 P2128
デフォルト開度に固定・規定回転速度でフューエルカット
P2135 スロットルモータリレーをOFFし、デフォルト開度に固定
規定回転速度でフューエルカット
P2138 デフォルト開度に固定・規定回転速度でフューエルカット
P2228 P2229 大気圧を101kPaとして制御・VVT制御停止・空燃比フィードバック停止